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総てに通じるドアがあったとて 誰もそれを開かない。
日当たりの悪い区民館の隅に三十年前から存在しているその扉の前を通るのは、隣接する児童館に向かう放課後のこども達と、首から札を下げた小男だけで、掃除夫すら扉を開かない。
一たび覗けば、川辺も山脈も大海も、たったふたつの目 それのみで臨むことができた。
昼前の隣人の生活も、海向こうの友人の眠る姿も、静止する宇宙の果てすら、総てを知ることが可能だった。けれど、百の子供が通り過ぎても、ついに誰もその扉を開かなかった。
やがて老朽化した区民館が取り壊され、粉々になった扉と、その向う側にあった総てが、また散り散りになって還るまで、誰もそれを知らなかった。
 
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急に電話が鳴るまでは
 
 
 
 
 
大丈夫って100回言えます⁇
 
 
掲載期間が終了しました。
 
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見えなくなんないで下さい 
追記 発見できたけど意味とかなかった
追追記  ほんとにえらいね 
追追追記  冒頭陳述・死ぬまでhappy