2017-08-20 弾んでいる みんなへ もう 何も言うなっ 緑の目をした彼女は 女の子なのですから路上を弾むボールが 駅のホームに続く階段の踊り場で立ち止まり文庫本を読むその隣でアイスを食べながら 肩越しに覗こうとしたけれど 君の(ボール特有の)美しい曲線に いつも阻まれるのだったやがてホームには電車が到着し たくさんの人が階段を下りてくる 肩をぶつけられ 睨まれ 舌打ちをされて 取り落とした文庫本は蹴飛ばされる その時にも君の曲線は美しいだろうか君は弾んで何かを答えている