いちばんだいじな犬小屋に

いちばんだいじな犬小屋に
貴方が夢に見たような
名前がそこにもあるだろう
彼がそんときハマってた
蛍光色のスケボーが
ひとりで走ってゆくだろう
駅前広場の黒い鳩
そいつが胸を膨らして
あなたは怖いと言うだろう
ただ考えてもしかたのないことを考える
荒野でも迷路でもない大きな渦の中で
暮れかえるような夕陽を見るまでに