そこら中に犬の糞が落ちている校内から抜け出すと、空が暗く、どうやら地球が終わるらしい。たくさんの動物たちが私にぶつかり、押しのけてひとつの方向に走っていく。向かう先を見ると校庭の上空から巨大な宇宙船がタラップを降ろしており、動物たちがひしめき合って宇宙船に乗り込んでいた。

あれに乗れば助かるのかもしれない。動物たちは本能で向かっているのかもしれないぞ。でもあれは罠で、殺す気かもしれないじゃないか。周りの人が話し合っている。

なるほど  殺してくれる巨大な宇宙船だ 私は嬉しくなり動物たちに挟まって迷わずタラップを登った。生き物のにおいがした。